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ニッポンの食“漁”を考える ~水産業のIT化~

皆様こんにちは。

突然ですが・・・

「−60%」

いったいこれは何を表す数字だと思いますか?

 

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それは、1980年代ピーク時から減少した日本の漁獲量なんです。

 

「今までは、魚がいる場所に時期を合わせて行けば獲れたものが、今では同じ時期にその場所に行っても獲れなくなってしまった。そこで、常に変化している海の情報を把握することが必要になってきたんです」

 

このように語るのは、北海道大学 教授の齋藤誠一さん。

 

漁業者の数が減っている中で、気候変動の激しさも加わり、

海の現状に危機感を募らせています。

 

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齋藤 誠一(さいとうせいいち)

福井県出身。北海道大学水産学部卒業後、日本IBM東京サイエンティフィックセンター客員研究員、財団法人日本気象協会研究所を経て、北海道大学水産学部助教授に就任。現在、同大学院水産科学研究院(海洋資源計測学)教授。

 

 

 

漁業者にとって、海の天気や潮の流れ、さらには魚群の所在などの情報は漁獲を大きく左右する要因となります。

 

そこで、齋藤さんが漁師さんのために開発したのが「漁業予測システム」です。

これは、人工衛星が観測した海流や海水温などのデータをもとに、海の天気予報と漁獲が多く見込めそうな漁場の位置を漁業者に配信するシステムのこと。

 

潮の流れやプランクトンの量などのデータを重ねあわせて分析し、魚がいる場所を追うのではなく、魚がいそうな場所を予測するというこれまでとは全く違う効率的な漁業を目指しています。

 

 

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「孫の孫も美味しいサンマを食べられる未来が続いて欲しいと思います」
齋藤さんが願う理想の未来は、控えめながらも維持していくことはとても大きなチャレンジ。

 

海洋からの恩恵を持続的に受けるには、世界規模での漁獲量の制限や資源の管理が必要になります。

 

海中の見える化―。

 

斎藤さんの取り組む「水産業のIT化」によって、漁獲量の安定化や移動の際に消費する燃料の抑制など、漁業経営の安定化が期待されています。

 

1925年に漁船用のエンジンを製造開始し、90年以上にわたって漁業に携わってきたヤンマー。

少しでもニッポンの水産業が復活するために。

私たちは漁船用エンジンの製造・販売を通して、

水産業を支えて行きます。

 

■ヤンマーの漁船ラインナップを見るhttps://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/fishingboat/

■水産施設用の商品を見るhttps://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/marine/fisheries/

 


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