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『○○ができるまでシリーズ』第5弾!!

 

 

こんにちは。営業統括部です

 

突然ですが、皆さんはFRP船がどのように造られているかご存知ですか?

「船に乗ったことはあるけど、実際にどうやって造られてるかわからない!」

そういう方も多いのではないでしょうか??

 

ご存知でない方必見!!!今回の「○○ができるまで」シリーズは、「FRP船ができるまで」シリーズです!

 

ヤンマー船を全て手がけている、ヤンマー造船株式会社に密着してきました。

 

 

船ができるまでの流れを皆さんにわかりやすく説明したいとおもいます。

 

と言ってもいきなり船を使って説明するのは難しいので、サブタと呼ばれる船体に取り付けるフタを用いて、まず構造について説明します。

 

 

 

 

 

船体と同じつくりなので安心してくださいね!

 

 

  1. ①ゲルコートを吹き付けます。

 

 

ゲルコートとは船の外面を担うものです。今回は白ですが、赤の着色量を使えば、船体を赤色に変えることもできます。

 

 

②チョップドストランドマットを貼り付けます。

 

チョップドストランドマット(マット)は、ガラスが練りこまれた繊維であり、かなりの強度があります。それをゲルコートを吹き付けた型に貼り付けていきます。

 

 

③ロービングクロスを貼り付けます。

 

ロービングクロスとは、先ほどのマットと違い平織りされた強化ガラス繊維です。縦横の動きに非常に強い素材です。しかし斜めなど、他の方向からかかる力には弱いため、その部分はマットが補います。2つが合わさるとどの方向からの力にも対応できるという仕組みです。

 

 

④コアマットを貼り付けます。

コアマットとはFRPに厚みを持たせるためのものです。

 

 

※補足

先ほどから赤いものが写っていますが、これは硬化樹脂です。

 

 

その名の通り、素材を硬化させる樹脂です。また素材と素材をつなぎ合わせる働きもします。固まると凄くかたくなりますよ。

 

 

 

 

左が樹脂を塗った直後で、右が乾燥し硬化したものです。

色まで変わります!

 

 

⑤型から外し、トリミング(余計な部分を切り落とす作業)をします。

 

 

⑥完成です。

 

 

 

サブタはこのような流れですが、船もまったく同じです!

 

 

 

船体の型に、先ほどのサブタと同じ手順でゲルコートを吹きつけ、マット、ロービングクロスを貼り付けていきます。

 

 

ブリッジやデッキなども同じような手順でつくっていきます。

 

 

エンジンを据付し、艤装品等を取り付けていきます。

 

 

 

 

 

それらの工程を終え、ついに船が完成します!

 

このあと海上で試乗を行ない、綿密に点検されます。そして検査をクリアした安全な船だけがお客様のもとへ納艇されます。

 

実はマリンブログでは、以前にも「フィッシングボートができるまで」を掲載していたんです!

こちらのほうが詳しく書かれていますので、合わせてご覧ください!

 

URL:http://www.yanmar-marine.jp/staffblog/?p=15230

 

船ができるまでの流れを簡単ではありますが、理解していただけたでしょうか?

ヤンマーはエンジンだけでなく、船づくりも細部までこだわり、製造しています。

 

興味を持たれた方はヤンマー造船HPを覗いてみてください。

URL: https://www.yanmar.com/jp/about/company/yz/

 

船だけでなく、FRPを駆使したイカダや水槽などもつくっていますよ!

 

ヤンマー造船株式会社の皆様!取材協力ありがとうございました!

 

 

それでは

 


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