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『○○ができるまでシリーズ』第2弾!!                   ~あの舶用機器メーカーの工場に潜入~

こんにちは。営業統括部です。

 

皆さん、『○○ができるまでシリーズ』って覚えてますか?

 

今回は第2弾ということで、あるメーカーさんの工場にお邪魔させてもらうことができましたので、

その時の様子をお届けしたいと思います。

 

早速ですが、FURUNOってご存知でしょうか!?ボートをお持ちの方なら大半の方はご存知だと思いますが、

そうでなくてもボートフィッシングをしたことがある方なら一度はその商品を目にしていることでしょう。

魚群を映し出す装置。そうです、魚探です!

その魚探をはじめ舶用電子機器を作るメーカーこそがFURUNOさん(以下、フルノ)というわけです。

 

今回訪れたのは、フルノの舶用電子機器の約8割を生産している三木工場(兵庫県三木市)。

三木は「金物の町」とも呼ばれ、金属加工を中心とした多くの企業が集まるものづくりの町ですが、

そんな中でフルノの三木工場は生産額・従業員ともに市内最大だそう。

さらに、世界でも最大規模の舶用機器の生産工場なんだとか。

 

 

 

まず、エントランスをくぐると迎えてくれるのは、世界初の魚群探知機。

歴史を感じますよね~

その隣には展示スペースもあり、最新の舶用機器に触れることができます。

 

続いて、座学をして頂けることに。

ここで、フルノの企業概要について簡単に紹介したいと思います。

 

来年で創立80年を迎える歴史ある企業のフルノでは、魚探やレーダーなどの舶用機器をメインに扱っており、

これらの売上が実に約8割を占めるそう。また、売上の約6割が海外というグローバル企業でもあるんです。

また、事業フィールドは海だけではなく、陸でも多くのフルノ商品が活躍しています。

 

例えば、ETC車載器。そのシェアは国内トップクラスだそうです。他には気象観測システムなども。

 

つまり、事業フィールドは陸・海・空という全てを網羅しており、私たちの生活をより豊かにしてくれているんですね。

勉強になります。

 

さて、それでは工場見学に参りましょう!

 

まず最初の工程は、「身のみ化」。身のみ化とは、部材を出庫して配膳し、作業員が組み立てやすいように

パッケージから出して、文字通り身のみにする工程のこと。

 

 

 

 

次に、組み立てラインに移りますが、ここで重要なのは、1人の作業員が1つの製品を最後まで責任を持って組み立てる

「セル生産・屋台方式」を採用しているということ。

どうしてこの方式を採用しているかというと、お客様の多種多様なニーズに応えるため。

三木工場では、1ヶ月に140もの機種を生産していますが、さらに機種ごとに仕様が分かれる為、その数は500種にも及ぶのだそう。

お客様のことを第一に考えた方式なんですね。

 

 

 

 

また、機器の組み立てだけでなく、基幹部品の生産、プリント基板への部品実装(下の写真)、金属部品の機械加工など、

主力商品の各工程を全て工場内でまかなっているというのも特徴的。

これにより、お客様の要望に迅速かつ臨機応変に対応することを可能にしています。

 

 

 

さらに、レーダーアンテナの指向特性検査(電波を正確に受信できているかどうかの検査)や、

ソナー上下装置稼動検査(ソナー上下装置の正確な稼動と耐久性の検査)など、各工程に高い水準の

検査設備を設けることで、お客様のもとで安定的に性能を発揮することができるんですね。

 

 

 

 

こうして厳しい検査をくぐり抜けた製品だけが出荷前の動作確認試験にまわりますが、ここで驚きなのは抜き取りではなく、

全数実施ということ。高い品質を保つ仕組みが伺えます。

フルノで働く人々の情熱の詰まった製品が、最終検査を終えると梱包され、お客様のもとへ届けられるのを心待ちにしています。

でも、これで終わりじゃないんです!フルノの最後のこだわりポイント、それは「トレーサビリティ」と呼ばれる徹底した生産管理。

生産・検査記録システムによって「誰が、いつ、どの製品の、どの工程に従事したか」はもちろん、

「製品に使われた部品が、いつ、どのメーカーで作られたか」とか生産・検査の設備情報なども履歴として製品に紐づけして管理されています。

これによって、例えば不具合が発生したときでも、工程をさかのぼって原因究明にあたり、再発防止に努めることができます。

ユーザーにとっては心強いですよね。

 

今回の工場見学を通して感じたお客様目線の取り組みやこだわりには、私たちも学ぶべくところが多く本当にいい機会となりました。

 

大変貴重な機会を与えて下さったフルノさんには本当に感謝です!今後とも宜しくお願い致します。

最後に今回お世話になったフルノの杉本さん(左)と森山さん(右)と記念撮影。

 

 

皆さん、今回の、『○○ができるまでシリーズ』いかがだったでしょうか?

 

フルノの英知と情熱を結集した製品が気になったのはないでしょうか?

そんな方はぜひフルノの製品サイトをチェックしてみて下さいね!

 

■フルノ製品情報

http://www.furuno.com/jp/

 

 

さらにさらに、ボートフィッシングファン必見!!魚探の仕組みや魚種ごとの反応など、釣り好きにはたまらない情報が盛りだくさんのスペシャルサイトはこちら!

 

■Furuno Style

http://www.furunostyle.jp/jp/

 

 

 

次回の『○○ができるまでシリーズ』もお楽しみに~!!


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