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岩手県大船渡市の造船所「(有)須賀ケミカル産業」をご紹介します!

皆様こんにちは。

 

ヤンマー舶用システム㈱ 営業統括部です。

 

梅雨が明けましたね。

 

過去記録に無い豪雨により、甚大な被害を被った西日本地域ですが、

このメールを受け取られている皆様に被害が無かったことを願うばかりです。

 

被災地域の方々の健康と早期復興を心からお祈りいたします。

 

では今回のお話に入らせていただきます。

 

ヤンマー舶用システム㈱では、

ヤンマー㈱の工場で製造したエンジンをヤンマー造船㈱で造った船にセットし、

お客さまのもとへお届けする。
と思われますよね!

 

 

もちろん正解なんですが、実は違うパターンもあるんですよ。

 

それがどんなパターンかと言うと

大型の特殊な漁船(漁師さんの為の)に関しては、

ヤンマー造船では無い全国各地の造船所で船を建造し、ヤンマーエンジンをセットして
もらっているんです。

 

建造する船は、大型の定置網漁船や大型の底引き船、巻網船などなど
どれも総トン数5トン~20トンで、油圧機器や航海計器が充実した特殊な船ばかりです。

 

総トン数で言われてもイメージ湧きませんよね

 

そんな大型漁船を造る造船所の1つ

岩手県大船渡市にある「(有)須賀ケミカル産業」さんをご紹介いたします。

 

まず岩手県大船渡市と言えば・・・・2011年3月11日 東日本大震災で甚大な被害を
受けた地域であると皆さんもご存知ですよね。

 

あれから7年数か月経ちますが、まだまだ街は復興の最中で、

須賀ケミカル産業さんも
工場が丸ごと津波に飲み込まれるという被害に遭いました。

 

写真の第二工場左側の空き地は、元々工場があった場所です。

 

 

今も震災前の状況まで回復していない状況ですが、

昨年は16隻もの大型漁船を各地に送り出しました。

 

 

被災当時の大変な話や、須賀ケミカル産業さんが建造してきた船を熱く語る

須賀会長。

 

 

須賀会長「震災当時は、出張先の港で一報を聞きました。大変なことになったとテレビや

ラジオから情報を収集し、とにかく必死に会社へ戻ってきたんだよ。」

 

まだまだ復興の最中ですが、今では年間16隻もの大型漁船を建造している

須賀ケミカル産業さん。

 

しかし、工場の周辺には7m程の巨大防潮堤、津波に呑み込まれながら残った建物が

痛々しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須賀会長「私らは防潮堤の外ですが、漁師さんの要望にそった世界に1隻の船を

一生懸命作ってるんですよ!」

 

嬉しそうに過去に建造した船の説明をしてくださる須賀会長。

ここ最近多い建造船はホタテ養殖船だそうで、事務所の壁には船主さんから送られた

進水式の記念写真がずらり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工場見学では、これからFRPを積層しようとする船や型から抜いたばかりの船が

並んでいましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

震災復興の最中、我々の食や多くの漁師さんを支える須賀ケミカル産業さん。

 

今後も多くの漁船を世に送り出し、大船渡市の完全復興の旗印になって欲しいですね。

 

皆さんも、東北や北海道の漁港でヤンマー船を見かけたら

(有)須賀ケミカル産業さんが造った漁船かな?って見るのも

楽しいかもですよ

 

 


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