皆様こんにちは!営業統括部 販売推進グループの畑山です。
最近は朝・晩少し肌寒くなり、秋の訪れを感じますね。
また、今年の夏はコロナ禍の影響によりイベントが中止となり、あっという間に過ぎてしまったという印象です。
イベントで皆様とお会いできる機会が少なくなってしまっていましたが、
このマリンブログを通じてたくさんの情報を発信してまいりますので、今後も引き続きご愛読のほどよろしくお願い致します!
今回は、ヤンマーの最新技術が詰まった、水素燃料電池船のご紹介です!
近年、舶用業界においても排ガス規制が加速しており、
ヤンマーではデュアルフューエルエンジンの開発など規制に対応する技術と商品の開発を行っております。
また水素やアンモニアといったカーボンフリーな燃料を使用した技術開発にも着手しております。
その一環として、今回ヤンマーが開発した燃料電池船の動力は、
水素を燃料として動くトヨタ自動車様のMIRAI(ミライ)に搭載されている燃料電池と、
水素タンクを船舶用にマリナイズしたシステムを採用しています。
燃料電池とは、水素と空気中の酸素を反応させて電気を起こし、発電した電力でモーターを駆動することで船の動力を得ています。
この「燃料電池」や「リチウムイオン電池」、「モーター」をつなげたものを、『パワートレイン』といい、
これを「水素タンク」とともに船に搭載し制御開発を行うことで、この度の水素燃料電池船が実現しました。
水素燃料電池の最大のメリットは、CO2を排出しないだけでなく、窒素酸化物や硫黄酸化物なども出さず、
排出されるのは水だけという、「とにかく環境に優しい」といったところにあります。
今後、2025年までの早期の実用化を目指し、燃料電池システムを複数台連結させることによる大容量パッケージを開発し、
38フィート以上の大型艇にも搭載できるように開発を進めて参ります。
実は私、以前この燃料電池船を少し運転させていただいたことがあります。
ディーゼルボートに比べて振動や音がかなり小さく、なめらかに水面を走っていたことが印象的です。
モーターの起動/停止もタッチパネルで操作するので、まるで映画に出てくるような近未来の乗り物に乗っているような気分でした。
この取り組みに関する詳しい内容について、
ヤンマー公式youtubeにてプロモーションムービーが公開されておりますので、ぜひこちらよりチェックしてみてください!